看護師というと患者の生命を預かる仕事であるだけに、昼夜を問わずに働くことが求められる激務であるというイメージが大きいでしょう。でも実際のところはどうなのでしょうか。結論から先にいうと、確かに看護師として働く人の中には、生活のかなりの時間を仕事に費やしており、プライベートを楽しむ余裕があまりないというケースも少なくありません。でも実際にはうまくワークライフバランスを維持して働いている看護師も多く、一概に激務だともいい難いでしょう。
例えば、看護師が激務であることを表す3Kという言葉が用いられることがあります。これは、きつい、汚い、危険の3つが看護師の仕事にはついて回るという意味ですが、果たしてこれらが看護師のすべての仕事に当てはまるかは疑問です。最近では、新しく開設したり、リフォームされたクリニックや病院も多く、清潔感のあるクリーンな環境が整えられているところも増えてきています。また、救急外来はICUなどの忙しい職場ばかりではなく、夜勤のないクリニックや産業看護師として企業に勤務する場合もあるため、必ずしも看護師の仕事が3Kだとはいい難くなってきています。
また、患者が暴れたり、危険な医療機器を操作するケースが全くないともいえませんが、そのような場合には必ず周りのスタッフがサポートするように徹底されていることが多いです。そのため、仕事をしていて本当に危険を感じた看護師というのはそれほどいないのかもしれません。とはいえ、看護業界は人手不足が深刻化しているため、残業や業務量の増加などによって激務を強いられている職場も多いでしょう。